事前調査不足で風車撤退か

徳島県風力発電機が4月から故障で停止しています。
四国放送は「原因は予測できない風の動きによる部品の金属疲労」が原因と報じています。
地形が変わらない限り風況は変わらず、部品交換してもまた壊れると言うことです。


問題はどこにあったのでしょうか?


県(実際は調査委託した業者)の調査不足?
当時の検査技術・評価方法の低水準?
県担当者・メーカー担当者のスキル不足?


この一報しか入っていないので確実な判断はできませんが、当時の設置調査のテスト不足が1億4500万円の設備を、わずか5年で有効に活用できない状況にしています。
回らない風車の報道は、聞く度に寂しくなります。
税金投入や責任問題も大事になると思いますが、なによりこの状況に陥った原因をしっかりと究明してほしいです。
各地で稼働している多くの風車のためにも。


撤退を含め検討 2006年11月21日 四国放送

県土整備委員会では今年4月に故障し、運転を停止している佐那河内村風力発電機について県は風力発電事業からの撤退も含め、対応策を検討していくとの見解を示しました。佐那河内村風力発電事業は県がクリーンエネルギーの活用、研究を目的に1997年から取り組んできました。2001年には1億4500万円をかけて風力発電機を設置しましたが、今年4月から故障したままの状態が続いています。
メーカー側は今月、地形による予測できない風の動きで部品が金属疲労を起こし、故障した可能性が高いと、県に報告しました。県は当時、定められた評価方法に基づき事前調査を行いましたが地形による風の影響は少ないと判断していました。
部品交換による修理には数千万円かかり、同じ状況であれば再び壊れる可能性があるため、運転再開の目途は立っていません。仮に対策が取れない場合、県では事業の撤退も視野に含め検討していくとしています。