人間によるバードストライク

昨日、バードストライクのニュースを紹介しましたが、今日もバードストライクです。
ただし相手は風車ではなく、人の手。


空港建設予定地にある木を伐採するため、その上にあったオオタカの巣(今年繁殖に使ったもの)を降ろしたそうです。いくら巣立ったからと言って、撤去していいとは思えません。そこに巣があると言うことは、オオタカが安心して生息できる環境であると言うことです。市民団体から抗議を受けて「降ろす」という手段をとったようですが、オオタカの繁殖を根から絶ったと同じこと。


風車の場合は事故ですが、この場合は人の手による故意。
オオタカ保護連絡調整会議が了承すれば、問題なしと言うことでしょうか?
そもそも年2回しか開かない会議で、どれだけ内容のある話ができるのでしょう?
いつもはうるさいくらい自己主張する日本野鳥の会は、なぜかおとなしい・・・


山のような赤字を抱え、多くの県民が望んでいない静岡空港
個人的には必要ないとおもいます。


ちょっと話がずれますが、空港を建設するときも、風向調査があります。
基本的に滑走路は、風の吹く方向を向いているからです。飛行機は風上を向いて飛んだ方が浮力を得やすいためです。
だから風向きによって、右から離陸したり、左から離陸したりと使い分けをしています。

もしかしたら安定したいい風が吹いているのかも!?空港やめて、ウィンドファームを建設した方がいいのに。
いまさら行政が方向転換するとは思っていませんが、ふとそんなこと考えてしまいます。


静岡空港建設問題:県がオオタカ繁殖使用の巣を下ろす−−営巣林伐採で /静岡

 静岡空港の西側制限表面部のオオタカが生息する営巣林の伐採問題で県は6日、オオタカが今年繁殖に使った巣を木から下ろした。県は「巣そのものを資料とし、巣の材料などを記録保存するため」と説明している。
 県は同日、営巣林の伐採の見合わせを求めていた市民団体「榛原オオタカの森・オオタカ調査会」(中村英一代表)に、「(伐採について)10月のオオタカ保護連絡調整会議で承認を得た」と回答した。同会は改めて伐採の見合わせを求めている。
 同会によると、オオタカが繁殖に使った巣をその年のうちに下ろすのは、国内の自治体では初めてという。同会は「オオタカの調査員によると、(巣の材料などについては)写真などで確認でき、巣を下ろしてまで確認する必要はないものだ」と話している。【鈴木英世】

毎日新聞 12月7日朝刊