風車が倒壊

岩屋ウィンドファーム(青森県東通村)で、1.3kWの風車が根本から倒れました。原因は分かっていないそうです。強風に耐えられるようにしっかりと基礎が作られているので、通常倒れると言うことは考えられません。他の風車は倒壊していないのに1基だけなぜ?突風の形跡はないそうです。

事業主体のユーラスエナジーが、原因を調査しています。

初めて知ったのですが、風力発電機には法律上の建設規準強度がないそうことです。風車事業が本格化して10年以上経つのに、国の体制が不十分に感じられます。自然エネルギーを進めたいのなら、積極的な取り組みをしてほしいものです。

ユーラスエナジー プレスリリース(http://www.eurus-energy.com/news.html#0109

  • 岩屋ウィンドファーム
    • 25基の風力発電機が稼働している。
    • 倒壊したのは、高さ68m、タワー直径3.6m。
    • 風速60mでも倒壊しない設計になっている。

FNNニュース動画

68mの巨大風車、風もないのにナゾの倒壊(2007年1月10日3時11分 読売新聞

 8日午後10時ごろ、青森県東通村岩屋の風力発電施設「岩屋ウインドファーム」で、25基ある風力発電機の1基(デンマーク製、1300キロ・ワット、高さ約68メートル)が根元から南東方向に倒れた。
 けが人はなかった。
 事業会社「ユーラスエナジー岩屋」(本社・東通村)によると、設計上は風速60メートルでも倒壊しない。青森地方気象台によると、8日午後10時40分ごろ、約20キロ離れた地点の最大瞬間風速は7・7メートルだった。
 他の24基に異常はなく、同社は「天候や地形などから局所的な突風は考えにくく、原因は見当がつかない」としている。
 ファームは2001年に開業。発電機は約100〜200メートル間隔で「つ」の字形に並び、倒れたのはほぼ真ん中の11号機。鋼鉄製の本体(直径3・6メートル)は、鉄筋コンクリートの基礎部分(深さ約4メートル)に数十本のボルトで固定されており、地表近くの接合部分から折れていた。
 新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)は、「風力発電機の強度は国としての基準がなく、メーカーごとに異なる。原因は、施工方法や設計なども含めて分析する必要がある」としている。