また毎日新聞が


毎度、風力発電に批判的な記事を、意図的なのか、世に配信し続ける毎日さん。
また書いてましたよ。

どうしても「エコ≠風力発電」とさせたいようです。

現場発:風力発電設置予定地 貴重な鳥類の飛行ルート 生態系への悪影響懸念 /静岡

 新エネルギーの導入を進める国の政策で全国的に建設が進む風力発電。県内では現在19基(出力計約1万1650キロワット)が稼働し、今後さらに約150基(27万6000キロワット)の設置が計画されている。しかし、浜松市磐田市では「設置予定地は絶滅も危惧(きぐ)される渡り鳥の飛行ルート。クリーンエネルギーのイメージとは裏腹に発電機の羽根に当たって鳥が死ぬ」などと懸念する声も出ている。予定地を歩いた。【竹地広憲】
 浜松市中心街が一望できる小高い山の上にある滝沢展望台。休日は野鳥観察の愛好家が集まり、時折「飛んできたぞ」と声が上がる。双眼鏡を向けると、県が絶滅危惧2類に指定しているサシバ(タカ科)が大きな翼を広げて舞っていた。野鳥の会遠江支部などによると、他にもオオタカハヤブサなど貴重な鳥が飛んでくるという。
 同地区では、東京の土木会社が尾根沿いに高さ約120メートルの発電所を約10基(計2万キロワット)計画し、10月に市へ事業計画を届け出た。
 自然保護団体クマタカ倶楽部」(掛川市)の小島茂夫さん(53)は6月ごろ、計画があることを知り、独自の調査を始めた。小島さんは「時速200キロを超える羽根の回転で鳥が避けられないケースがある。北海道では天然記念物のオジロワシが羽にぶつかって死んでいる。貴重な鳥類が飛来する場所には設置すべきではない」と話す。
 現在は小島さんらの調査に合わせ、事業主も再調査をしているという。事業主は「まだ計画段階なので場所変更などの可能性はある。市の同意などを得るためにも十分な調査を継続している」としている。
 一方、磐田市でも東京の会社が天竜川河口の竜洋地区で5基(1万5000キロワット)の設置計画を進めている。同市も市有地を貸与する方針を決めるなど協力する姿勢を示している。市民団体「エコ・エネルギーを考える会」(磐田市)は「ここは国の天然記念物、イイジマムシクイなどが渡るルート」として市に計画に協力しないよう求めている。会員によると、河口では10月の約2週間で、東から海沿いに渡る約10万羽確認された。発電所ができれば、このルートを阻み、近くの中州や林での休息が妨げられて余計な体力を消耗させてしまうなどの影響が懸念されるという。
 代表の今村信大さん(58)は22日、鈴木望磐田市長に土地貸与の方針見直しを申し入れた。鈴木市長は「無理やり推進するつもりはない」と述べるにとどまった。
 今村さんは「建てた後に生態系へ悪影響が出たらもう遅い。私たちも調査しているが、業者の調査結果もきちんと公表して検討してほしい」と訴えている。

11月24日朝刊(毎日新聞