風力発電機の可用性
大きな羽で風を受けてくるくる回るだけで発電できる。
一般的にはそういうイメージだと思います。
私もそうでしたから。
興味を持っていろいろと調べはじめるとなかなかそうはいかず、各地の事業者さん達は相当苦労されています。
私がはじめて見た御前崎のくるくる(運用:御前崎市)は、数ヶ月間停止しています。
先日見に行ったときも、とても強い浜風が吹いていたのに、故障して回っていませんでした。
そして最近お気に入りの東伊豆の3機(運用:東伊豆町)は、2号機が故障して停止。
3号機も慢性的になったエラーで、たびたび停止しています。
このように、一度建てれば、あとは風まかせではないのです。
注意してほしいのは、壊れやすいという意味ではありません。
メンテナンスが非常に重要になります。
さて、コンピュータ業界には「可用性」という言葉があります。
可用性 【アベイラビリティ】 (IT用語辞典 e-Words)
別名 : availability
分野 : 企業情報システム > コンピュータシステム > 信頼性 > 可用性可用性、つまりシステムの壊れにくさのこと。障害の発生しにくさや、障害発生時の修復速度などによって計られる。
アベイラビリティの高いシステムと言えば滅多に障害が発生せずいつでも安心して使えるシステムを指し、
逆にアベイラビリティの低いシステムとは障害が頻発し、しかもなかなか復旧しないシステムのことを意味している。
静岡の風車だけではなく、全国各地で風車のトラブルニュースを見かけます。
残念ながら、風車においては可用性が保たれていないようです。
動かないと発電されないので、今まで受電していた施設は電力会社から電力を購入しなければなりません。
もちろん故障した場合の修理にも費用がかかります。
国内メーカーでも海外のぱーつをしようしていることがおおいので、すぐに修理できないこともあります。
自治体の場合では税金を投入していることがあるため、住民への信頼が不安・不信となる心配もあるでしょう。
さらに長期化した場合、風車担当者への上司や議会からのプレッシャーもあると思います。
こうなるとメーカーはどうなっているのか!と言うことになるでしょう。
これだけの苦労をされているので、当然な流れかもしれません。
業種は違いますが、私もサービス業で、コンピュータシステムを顧客提供しています。
コンピュータも、風車も、お客さんからすれば同じこと。
感謝される成果を上げて、お互いの利益につながる仕事をしていけば、可用性が高い仕事になると思っています。
風車メーカーさんにも、それなりのご苦労があると思います。
全国各地の風車の保守、なかなか届かない部品、顧客と生産元との板挟み。
止まったいる風車は悲しげに見えます。
ただのオブジェにならないように、可用性の高い風車稼働を期待しています。